カラーレス・ライフと蒼へ至る道
概要
OX-projectさんにて販売された、「VORTiFFiKALL -第1140回ポーラ大謳華歌劇祭-」にて収録されております楽曲になります。
花隈千冬との曲、1曲目はこちらでした。
以下投稿時のコメントと歌詞です(長いですが何卒目を通していただければ)。
「落ち込んでいる人が救われる曲」を目指しました。
ジャンルは「リレコグナイズ・スタート/Re:recognize Start.」です。
------------------------------コメント---------------------------------------
曲を初めて書いた時から幾星霜。
何度かボーカル曲を書こうとして、歌詞だけ作って途中で筆をぶん投げて。
今回は何とかボーカル曲を書き下ろすことに成功しました。
きっかけを頂いて、感謝感激、です。
さて今回自分が書いた曲は、遅めのバラード曲です。
こういった曲を作るのがほとんど初めてなので、
まずは自分のフィールドで作ってみよう、ということで、
最近よくあるギターやシンセなどが混じった曲ではなく、
このような曲と相成りました。これはこれで。
ボーカルの音域はオク下とかでどうにか「自分がキレない程度に」を意識しました。
歌詞も途中から筆が乗りなんとか自分の「癖」がでた歌詞になったのではと思っています。例えば「あお」という言葉は歌詞上では3種類出てきますが、
「碧」は緑色、過去の日々、青春などを。
「青」はそれそのものの「青い」色を。
そして、「蒼」は、彼方まで続く晴れ渡る蒼穹を。
みたいな感じで使い分けています。
ところで、まったくの偶然の産物ではあるのですが、歌詞を書いているときに、
「この曲の歌詞って比喩的な解釈の他に別の解釈もできるよな」
とふと思いました。
ふと思っただけですので、これが作者が用意した絶対的な「正解」、と言うつもりはありません。解釈に「正解」がある曲ではありませんので……。
この曲を聞いたあなたは、この曲をどのように思いますか。
その思考で、この世界に色をつけてください。
ちなみにこの曲のイメージは、
「鬱屈した人生を生きてきた自分が何かのきっかけで、
自分の生きた意味を知り、新たに歩みだす」
というものです。
都合が良すぎる?そんなことありえない?
―そんなことがあっても、いいじゃないですか。
―そこに縋っても、いいじゃないですか。
――それすらも、許されないのなら。
------------------------------歌詞---------------------------------------
「空を見下ろして
大地を見上げる
そんな一瞬を
喜劇的に切りとろう」
「朝を迎えて
夜空を見送る
そんな永遠を
悲劇的に切りとろう」
そうした「自切」の果てに
どこか滲む世界の涯て(はて)に
広がる景色を
やがて知るだろう
「頬伝う雨が乾き
僕が毀れ(こぼれ)落ちる前に」
閉じ込めた悲鳴は
誰にも届かない
拡がる 白と黒の
視界を かき集めて
僕を形作る 退屈な日々を
押しつぶして 空へ還せたら
色褪せた道 歩きながら
僅か残る碧を焦がれて
空を見落として
うつむいて歩く
そんな過ちを
永遠だというのなら
いくつ世界を捨て去り
何度ドアを開いたのだろう
そこで見えたものは
どんなものだったろう?
記憶の遥か遠くの
晴れた空へ続く道しるべに
手を伸ばそうとして
灰へと溶けていく
「くすんだ 碧い時の
欠片を より集めて
僕がここに生きた からっぽな日々を
塗りつぶして すべて無くすんだ」
色の無い道 迷い込んで
静か落ちる青が 滲んだ
僕のこの両手じゃ
抱えきれない彩(いろ)が
いつか"青"を 飲み込んでしまえ
そして彩(いろ)を映さない僕も
塗りつぶして 世界を変えて
褪せた道の 果てに落ちる雫が
懐かしく揺らめいて
灰を押し流す
広がっていく世界へ目を開こう
見上げたアスファルトの
世界が色づいていく
僕がここに生きた小さな「証」が
色の落ちた道を彩るだろう
俯いた気持ち癒す様に
包む「蒼」と共に歩こう
Certain
@mr_certain_man
Certainです。元Mr.Certain Manですが長い上エゴサもしにくいので真ん中だけ残したらもっとしにくくなりました。
音雲の容量がいよいよ厳しくなりかつどれを消したものか悩んでしまったため、こちらにも登録させていただきました。
オーケストラ風味の曲とバカ速い曲を作っています。最近は歌モノも作っています。
時々曲に結構な裏設定をつけます(時々それについてどこかで喋ります)
ヤンデレと漢字と数字も好きです。 何卒
X(旧Twitter)-> https://twitter.com/mcm_d
音雲-> https://soundcloud.com/mr-certain-man