03.brooch

人生は順調ですか 私のいない世界はどうですか 君がくれたブローチは未だに強く 強く この手にあるよ 話しかけても返事はない 私には明日への光もない でもね 目をね 閉じてみれば ほら そこに広がる群青の空模様 美しいほどに苦しいのだ 散らかった部屋は虚しいのだ 一人じゃ片付けられないだろう どこに仕舞うかも分からんだろう 風邪を引いてしまいそうな 穴が空いた裸の心が 私と同じで笑えました 君に触れると止まったはずの鼓動を感じる その度に熱くなる 視界がぼやけていく 消えない 醒めない 夢みたい 夜に溺れてたいだけ 沈みゆく意識に君を見てたい 呼びたい でも出来ない 故に願うばかりです 新しい朝に出逢うように 星になる私に笑ってみせて いつか壊れそう 日々はいつか壊れそう 君はいつか壊れそう 息は白く穏やかだ ずっと何かが耳元で囁くから ここから逃げ出しそう それでもやっぱり 目を逸らしたくない 君に触れると止まったはずの時計が動く そんな気がしている でもその時間はない 癒えない 追えない 馬鹿みたい 不意に雨に打たれる 僅かに残る君の温もり抱き 刻みたい 暗い世界でも 感じられるように 忘れないように 剥がれる記憶 忘れる言葉 "逢いたい"の相手も思い出せない 光る涙を散りばめて星空を作ったの 夜に咲く「ありがとう」 消えない 醒めない 夢みたい 夜に溺れてたいだけ 沈みゆく意識に君を見てたい 呼びたい でも出来ない 故に願うばかりです… 生きたい 生きたい 生きたい 歩み 隣にいたい 私も君と共に歳をとりたい 笑いたい でも出来ない 故に願うばかりです 新しい朝に出逢うように 星になる私に笑ってみせて 人生は順調ですか 私のいない世界はどうですか 君がくれたブローチは 未だに強く 強く この手にあるよ 話しかけても返事はない 私には明日への光もない でもね 目をね 閉じてみれば ほら そこに広がるあなたへの晴れ模様