05.夢寐
概要
瞳の奥に溜まった泉が溢れ出して
何も言えず ただ過ぎる時間が永遠に感じた
沈黙の隅に立つ鳥は跡を濁しまくって
どうしてくれるものかと悲嘆を書き殴った
そこに渦巻いては消えない油性の哀しみ
だけじゃないこと分かっている 分かっているけど
行こうか 戻ろうか
期待はしないが見に行こうか
迷いは消えないが
野垂れ死ぬよりはマシだと思う
未来は明るいか？
隕石の降る町で
僕らは理想を語れるか？
叶わずに散りゆくとしても
果てしなく続く絶望でも君の側にいる
きっと世界が終わるその1秒先も変わらず手を繋いでいる
どこまでも吹く風のよう いついつの日も
景色の全て 体温さえ 心さえ 憶えている
聖者も眠りに就く頃 足音を忍ばせて
飛び出した 世界の秘密を二人分け合った
そこに渦巻くのは幼い誓いの眼差し
それだけでいい 今はまだそれだけでいい
願っても 願っても 叶わないことがあると
知ってしまった あの日を悔やんでいる
ずっと ずっと 視界には君の笑顔
咲いた夜桜 切に憶えている
今 一等星ぐらい光る夜を
さらさらと金色のグラスに注ぐのだ
終わることなんてない 僕らの瞬きは
今 希望的観測の末に見つけた
恒星に名前を付けるのだ
終わるはずなんてない 僕らの瞬きは
再び歩めるさ
果てしなく続く絶望でも君の側にいる
きっと世界が終わるその1秒先も変わらず手を繋いでいる
どこまでも吹く風のよう いついつの日も
景色の全て 体温さえ 心さえ 憶えている
